収入保障保険は、被保険者の死亡時や高度障害時、保険金が遺族に支払われる保険であり、こちらの金額はあらかじめ決められています。
しかし、保険金額や保険期間などの内容については、途中で見直すことも可能です。
ここからは、収入保障保険における見直しのタイミングについて解説したいと思います。
収入保障保険における見直しのタイミング5選
以下のようなタイミングでは、一度収入保障保険の見直しを検討すべきです。
・子どもが新たに生まれたとき
・マイホームを購入したとき
・配偶者の働き方が変わったとき
・他に良い保険を見つけたとき
・健康を気にし始めたとき
子どもが新たに生まれたとき
子どもが新たに生まれた場合、その子どもが独り立ちするまでの教育費、生活費などが追加で必要になります。
そのため、こちらのタイミングでは、収入保障保険を見直し、保険金額を増やしたり、保険期間を長くしたりすることを検討しましょう。
マイホームを購入したとき
マイホームを購入する際には、住宅ローンを利用する方がほとんどですが、このときには団信に加入するケースも多く見られます。
団信とは、団体信用生命保険のことをいい、こちらは住宅ローン返済中、加入者に死亡や高度障害など、万が一のことがあった場合に、住宅ローンの借入残高をゼロにし、家族の住居を確保することができる保険です。
つまり、団信に加入することにより、収入保障保険と同じような保障を受けられるため、場合によっては内容を見直し、保険金額を減らしても問題ないということです。
配偶者の働き方が変わったとき
配偶者の働き方は、さまざまなタイミングで変化します。
特に多いのが、子どもが生まれたとき、被保険者の配偶者がパートから専業主婦、主夫となるケースや、子どもがある程度成長したタイミングで、専業主婦、主夫が働き始めるケースです。
このように、配偶者の働き方に変化があった場合、世帯としての必要な保険金額も変わってきます。
そのため、一度収入保障保険を見直し、保険金額を増やしたり、減らしたりすることを検討すべきです。
他に良い保険を見つけたとき
万が一のときに備える保険は、当然収入保障保険以外にもたくさんあります。
また、収入保障保険への加入後であっても、他により良い内容の保険を見つけた場合は、乗り換えを検討すべきです。
収入保障保険は、基本的に掛け捨てであるため、途中で解約しても解約返戻金が発生しません。
こちらは、解約の恩恵が特にないということですが、言い換えれば解約返戻金のことを気にせず、見直しができるということになります。
健康を気にし始めたとき
収入保障保険では、健康診断結果の内容や喫煙の有無により、保険料の割引が受けられるケースがあります。
こちらは、健康体割引、非喫煙者割引というものであり、すでに収入保障保険に加入している方も、禁煙に成功した、もしくはダイエットを始めたなど、健康を気にかけ始めたタイミングで、保険料を安くできる可能性があります。
収入保障保険の見直しにおける注意点
収入保障保険に加入している方の中には、子どもが独立し、必要保障額が下がったタイミングで、契約内容の見直しをしようとする方もいるかもしれません。
確かに、子どもが独立すれば、その子どもにかかる教育費や生活費の負担はなくなりますが、加入者の年齢によっては、その代わりに入院や通院の機会が増えるため、そちらも考慮して見直さなければいけません。
まとめ
ここまで、収入保障保険における見直しのタイミングについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
収入保障保険だけに限らず、保険の見直しは適宜行わなければいけません。
ずっと加入時と同じ契約内容だと、不要な保障に対する保険料を支払ってしまったり、新たに必要になった保障がなく、備えが不十分になってしまったりすることにつながります。