iDeCo(イデコ)加入中に無職になったらどうする?

iDeCo

すでにiDeCo(イデコ)を利用する方の中には、諸事情で現在の職場から退職し、無職になってしまったという方もいるでしょう。

このような場合、新たに何か手続きは必要なのでしょうか?

また、脱退することはできるのでしょうか?

今回はこれらの点について解説したいと思います。

iDeCo(イデコ)加入中に無職になった場合の手続きは?

iDeCo(イデコ)に加入する方が会社を退職し、無職になった場合は、国民年金基金連合会へ届出をしなければいけません。

届出を行うには、必要な書類を準備し、運用管理期間に郵送することにより、手続きが行えます。

もし、こちらの手続きを行わずにいると、掛金の引落がストップされてしまう可能性もあるため、速やかに対応しましょう。

また、引落が止まっていた分の掛金は、後から納付することができません。

つまり、本来貯蓄できたはずの資産を積み立てられないということであり、こちらは将来の受取額にも少なからず影響してきます。

ちなみに、具体的な届出の流れは以下の通りです。

・必要書類を運用管理機関に郵送する
・郵送された書類を運用管理機関が審査する
・国民年金基金連合会等が受付、登録を行う
・登録結果が反映される

上記の登録が行われるまでには、長くて3ヶ月程度かかります。

iDeCo(イデコ)は無職になったら解約できる?

iDeCo(イデコ)の加入中に無職になったとしても、途中で解約することはできません。

また、これまでiDeCo(イデコ)で積み立ててきた資金は、脱退一時金として、60歳未満でも受け取ることが可能ですが、それには以下の要件をクリアする必要があります。

・iDeCo(イデコ)の加入資格を満たしていない(国民年金の保険料免除を受けているなど)
・企業型DCまたはiDeCo(イデコ)に掛金を拠出した期間が5年以内もしくは個人別管理資産が25万円以下
・企業型DCまたはiDeCo(イデコ)の資格を喪失してから2年以内

例えば、iDeCo(イデコ)への加入後に無職になり、掛金を支払うのが厳しくなった場合でも、これまで5年以上掛金を支払い続けてきたのであれば、上記の要件を満たせず、脱退ができなくなります。

失業保険受給中のiDeCo(イデコ)はどうなる?

iDeCo(イデコ)加入中、やむを得ず退職し、無職になった方の中には、その後失業保険を受給する方もいます。

失業保険は、求職者が安定した生活を送りながら、一日でも早く再就職するための支援として給付されるものです。

転職のために退職した方など、無職になった後も、すぐに別の仕事に就こうと考えている方は、こちらを受給するケースが多いです。

失業保険として受け取れる給付額は、失業前に会社から受け取っていた給与額と年齢によって変動します。

給付され始めるまでの期間は退職理由によって異なり、最短90日で給付を受けることが可能です。

また、こちらを受給している最中であっても、iDeCo(イデコ)での積立は継続することができます。

ただし、国民年金保険料の免除を受ける場合は、加入資格を満たしていないことから、積立ができません。

こちらの免除を受ける際には、加入者資格喪失届を提出し、積立を停止する必要があります。

もし、加入者資格喪失届の提出を怠ったのであれば、掛金の還付が発生しますが、この場合は還付手数料という余計な手数料がかかるため、注意してください。

金額については1,500円程度と、そこまで高い金額ではなく、証券会社による違いもほとんどありませんが、無駄な費用を削減するに越したことはありません。

まとめ

ここまで、iDeCo(イデコ)加入中に無職になった場合のポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

退職には、自己都合だけでなく会社都合もあるため、100%無職になるのを防ぐのは難しいかもしれません。

また、無職になった場合、加入中のiDeCo(イデコ)にも少なからず影響が及ぶため、前述した内容は加入前から把握しておくことをおすすめします。

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