保険には、円建てと外貨建てがあります。
円建ては馴染みが深いものですが、外貨建てというのはどのようなものなのでしょうか？
また、興味があっても外貨を持っていない、外貨預金口座がないと言った理由から諦めている人もいるでしょう。
しかし、実は日本円でも問題ないのです。
外貨建て保険とは何か、解説します。
外貨建て保険とは？
外貨建て保険というのは、保険料や保険金、解約返戻金などが全て外貨での支払いになる保険です。
外貨なら何でもいいというわけではなく、保険会社によってドル建てや豪ドル建て、ユーロ建てなどの商品があります。
保険の種類としては、個人年金保険や養老保険、終身保険などが主となっています。
そして保険料を支払う際は勿論外貨でもいいのですが、特約や督促を付加すれば日本円で支払うことも可能となり、受け取る保険金や解約返戻金も日本円に両替できます。
外貨建て保険のメリットとデメリット
外貨建て保険のメリットとして、日本よりも金利が高いアメリカなどの金利で運用することが出来るという点が挙げられます。
そのため、同じ金額の保険金を支払っていたとしても資産を大きく増やすことが出来る可能性は高いのです。
また、保険は資産の一種なので、日本円の資産だけを保有している場合には避けられない円安リスクなどもカバーすることが出来るようになります。
円安になって輸入品の価格が上がった場合でも、外貨建て資産の価値が上がるためリスク分散になるのです。
一方で、デメリットやリスクもあります。
まず、保険料の支払いや保険金の受取などは全て外貨で行うこととなるため、日本円と外貨を両替する場合などはその時の為替相場の影響を受けてしまいます。
例えば、ドル建てで平均1ドル120円で保険料を支払い、140円の時に保険金を受け取ることが出来れば予定よりも大きな金額になるでしょう。
しかし、140円で保険料を支払い、120円で保険金を受け取ることになった場合は大きく損をすることになってしまいます。
また、外貨に両替する必要があるため、両替コストもかかってしまいます。
両替コストは、金額が大きくなるほど無視できない金額になります。
保険料の支払いも1回分ならあまり気にならないと思いますが、総額にするとかなりの金額になるでしょう。
まとめ
外貨建て保険（ドル建て保険）は、金銭の支払いを全て外貨で行う保険です。
運用も外貨で行われるため、金利が低い日本よりも多くの運用益を出すことができ、保険金もその分多くなるのです。
しかし、外貨に両替する必要があるため為替リスクなども考える必要があるでしょう。
加入する時だけではなく、将来的な動きまで予測しなければならず、円建てと比較し、必ず運用益が大きくなるとは言い切れません。
その点も踏まえて、検討しましょう。
