外貨建て保険(ドル建て保険)は、保険料の支払いや保険金・解約返戻金などの受け取りを外貨で行う保険です。
外貨資産を持つことができてリスクの分散にもなり人気がある保険ですが、加入する前にデメリットについても知っておくべきでしょう。
外貨建て保険のデメリットについて、解説します。
外貨建て保険には為替リスクがある
外貨建て保険(ドル建て保険)は、保険料を支払う時に日本円から米ドルなどの外貨に両替して支払うことになります。
また、保険金や解約返戻金を受け取る際も、多くの人は米ドルから日本円に両替するでしょう。
この時に注意したいのが、為替リスクです。
外貨との両替の際は為替レートに従って交換されるのですが、為替レートは常に変動しています。
日本円と米ドルの為替レートは1ドル100円の時もあれば、140円の時もあります。
日本円から米ドルに両替する際に1ドル140円で、反対の時に1ドル100円となっていれば大きく損をしてしまうのです。
また、両替の際は両替手数料も上乗せされます。
これは為替レートに上乗せされることとなるため、1ドル120円だとしたら実際には120.5円などで両替されるのです。
これは日本円から米ドル、米ドルから日本円それぞれの両替に発生するため、2回は発生することになります。
両替の必要がなければ不要な費用なので、この点も含めて、外貨建て保険に加入するかどうか検討しましょう。
保険の契約・解約に手数料がかかる
一般的に、保険商品を契約する際は、最初の申し込みの時、契約初期手数料や口座開設手数料といったいくつかの手数料がかかります。
また、契約期間が定められている保険であれば、中途解約の際に解約金がかかることもあるのです。
初期手数料や解約時手数料などは、外貨建てでも発生します。
円建てとの違いとして、金利の動向によっては解約時手数料が思った以上にかかるケースもあるという点が挙げられます。
そのため、加入を検討する場合、手数料についても確認しておく必要があります。
円建てと同程度と思っていると、予想以上に高額な手数料を請求されてしまうこともあるので注意しましょう。
まとめ
外貨建て保険(ドル建て保険)は、日本よりも金利が高いため円建て保険よりも予定利率が高く、メリットが大きい保険だと思われがちです。
しかし、メリットばかりではなく為替レートの変動によるリスクや両替時の手数料、契約や中途解約時の手数料など、円建て保険とは異なる手数料が必要になるなど、デメリットもあるのです。
メリットばかりではなく、デメリットについてもよく考えて検討しましょう。