「三大疾病」という言葉について、CMなどで耳にしたことがあるという人も多いと思います。
日本人の死因となることが多い病気のことを言うのですが、具体的にどのような病気なのかは知らないという人もいるでしょう。
三大疾病というのは、どのような病気なのでしょうか?
その内容と、罹患するリスクについて解説します。
三大疾病とは?
三大疾病は、日本人の死因の50%を占める病気のことを言います。
がん、心疾患、脳卒中の3つで、この病気を死因としている死亡者が、全体の約半数を占めているのです。
なぜ、この病気が死因の上位を占めているのかと言えば、かかりやすい、症状が重い、死に至りやすいという3つの傾向があることが理由です。
この病気にかかるリスクには、どのようなものがあるのでしょうか?
厚生労働省の調査では、三大疾病の年齢別の受療率は年齢に応じて高くなっていて、40代と80代で比較すれば、80代は40代のおおよそ10倍となっています。
そして、90歳以上になるとさらに大きく跳ね上がります。
また、三大疾病の1つであるがんと診断される人の男女別の割合をみると、男性が61.5%、女性が46.2%となっていて、男性のほうが高くなっています。
男女どちらも半数近くががんと診断されることも、このデータからわかります。
三大疾病にかかってしまったらどうなる?
三大疾病にかかってしまった場合、まずは多くの人が命の危険を感じるでしょう。
実際のところ、日本人の死亡原因では悪性新生物(がん)が28.6%、心疾患が15.1%、脳血管疾患(脳卒中)が8.6%となっていて、3つの合計だけで52.3%を占めています。
また、要介護者が介護を必要とするようになった原因のうち、18.5%を脳血管疾患、脳卒中が占めています。
これは、いくつかある原因の中で最も高い割合です。
さらに、寝たきりになる原因としても脳血管疾患が全体の32.5%と、最も高い割合を占めています。
なお、わずかながら他の三大疾病である悪性新生物や心疾患も原因となっています。
このように、三大疾病は命の危険があるのはもちろんですが、命が助かったとしても介護を必要とするようになったり、寝たきりになったりする可能性があるのです。
万が一自分が罹患した場合を想定して、事前に備えておきましょう。
まとめ
三大疾病は、日本人の死因上位を占める大きな病気です。
そのため、あらかじめその病気に備えておくことは大切です。
現在生命保険に加入している人は、三大疾病に対しての備えがどうなっているかを確認しておきましょう。
万が一備えが不十分な場合は、保険の見直しをすることをおすすめします。
もしもの時に困らないよう、事前の備えをしておいてください。