iDeCo(イデコ)の利回りが伸び悩んでしまう原因

iDeCo

iDeCo(イデコ)を始めるときには、利回りの目標を達成できるように、投資商品や毎日の積立額、運用年数などを決定します。

しかし、場合によっては、思いの外利回りが良くならず、なかなか利益が出ないこともあります。

ここからは、iDeCo(イデコ)の利回りが伸び悩んでしまう主な原因について解説します。

iDeCo(イデコ)の利回りが伸び悩んでしまう原因3選

iDeCo(イデコ)でなかなか利益を上げられない原因としては、主に以下のことが挙げられます。

・運用期間が短い
・投資商品が偏っている
・景気が悪い

運用期間が短い

iDeCo(イデコ)は基本的に、10年以上の歳月をかけて少しずつ利回りを達成するものです。

そのため、まだ加入して数ヶ月程度では、利回りが伸び悩むのも無理はありません。

また、iDeCo(イデコ)を開始する際には、3,000円程度の手数料が発生するため、最初の時点ですでにこちらの手数料分はマイナスとなります。

このことからも、開始当初はマイナス幅が大きいと感じやすくなります。

投資商品が偏っている

ある程度の期間iDeCo(イデコ)を運用しているにもかかわらず、なかなか利回りが良くならないという場合、投資商品が偏っていることが考えられます。

例えば、日本債券の投資信託と、日本株式の投資信託の組み合わせなど、複数の商品を選んでいたとしても、投資対象が1つの国になっていると、分散投資にはならないことがあります。

このようなケースでは、日本債券の投資信託が下落したとき、同じように日本株式の投資信託も下落してしまい、大きなマイナスにつながる可能性があります。

そのため、商品を選ぶ際には、できる限り関係性が薄いもの同士を組み合わせ、いずれかが下落したとき、もう一方でカバーできるような仕組みをつくっておくべきです。

景気が悪い

景気全体が良くないときには、iDeCo(イデコ)の資産も同じように不調になり、利回りも伸び悩むケースが多いです。

特に、インデックスタイプの投資信託は、日経平均株価、NYダウといった指標に連動して上下するため、その指標が悪くなれば、下落は避けられません。

ただし、景気が悪く、投資商品の価格が全体的に低下しているということは、新たな投資信託を安く購入できることにつながります。

そのため、不景気の時期はネガティブにならず、景気の回復に向けた準備期間と考えましょう。

利回りが良くないときは投資商品の変更も検討すべき

iDeCo(イデコ)の利回りが一向に良くならないという場合は、投資商品の変更も視野に入れるべきです。

こちらはスイッチングと呼ばれるもので、現在運用中の商品を解約、売却し、他の運用商品に買い替える手続きです。

スイッチングを行えば、これまで元本確保型に預けていた資金を投資信託にしたり、現在保有している投資信託から別の投資信託に乗り換えたりすることができます。

スイッチング自体は手数料がかかりませんし、大きく手持ちの商品価格が下落する前に行えば、利益を確定することも可能です。

しかし、iDeCo(イデコ)のスイッチング手続きは、売却と買付の指示を同時に出すものであり、こちらが完了するまでには、長くて1週間以上かかることもあります。

そのため、乗り換える投資商品について、思い通りの価格で購入できるとは限らないため、注意してください。

また、不要と感じた投資商品を売却し、他の商品を購入した直後、売却した商品が値上がりすれば、利益を逃してしまうことにもつながります。

まとめ

ここまで、iDeCo(イデコ)の利回りが伸び悩む主な原因を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

iDeCo(イデコ)の開始直後、なかなか利回りが伸びないのは当然です。

しかし、何年経っても利益が上がらないという場合は、運用の仕方に問題がある可能性も考えられるため、スイッチングなどの工夫により、利益を得やすい体制をつくるべきです。

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