外貨建て保険（ドル建て保険）は、現在注目を集めている保険です。
保険料や保険金などが外貨での支払いになる保険ですが、場合によっては為替差益を得ることもできます。
外貨建て保険で、為替差益を得ることができるのはなぜでしょうか？
その仕組みについて、解説します。
外貨建て保険の両替タイミング
外貨建て保険では、保険料の支払いや保険金、解約返戻金の受け取りなどが外貨で行われます。
そのため、日本円しか保有していない場合、あるいは保険金を日本円で受け取りたい場合は、外貨と日本円で両替する必要があります。
保険料の支払いは、月払いや年払いなどの平準払いと、保険加入期間中の保険料を一括で支払う一時払いがあります。
一時払いの場合はその時だけですが、平準払いの場合は複数回両替のタイミングがあります。
また、外貨建て保険には終身保険や養老保険、個人年金保険などの種類があります。
それぞれ満期保険金や解約返戻金、年金などで受け取ることになるのですが、その際も日本円に両替されることとなるでしょう。
保険料の支払い方法や保険金の受け取り方法などで、両替のタイミングは異なります。
そのタイミングによって、為替差益を得る仕組みにも違いがあるのです。
まずは、両替のタイミングを把握しておきましょう。
為替差益はどうやって得る？
外貨建て保険で為替差益を得る方法は、支払った保険料と保険金や解約返戻金を受け取るタイミングでの両替レートの違いによるものです。
円高のタイミングで保険料を支払い、円安のタイミングで保険金を受け取ることができれば、為替差益を得ることができるのです。
例えば、保険料を総計で1万ドル支払い、1万1千ドルの保険金を受け取ったとします。
その際、ドル円の為替相場がどちらのタイミングでも120円であれば120万円を支払って132万円を受け取ることになります。
しかし、保険料を支払った際の為替相場が120円で、受け取る際の為替相場が130円だった場合、120万円を支払って143万円を受け取ることになります。
この11万円が、為替差益となるのです。
保険金を受け取る時よりも保険料を支払う時のほうが円高であれば、為替差益を得ることができます。
平準払いにしていた場合は、それぞれのタイミングでの為替相場の平均が基準となります。
まとめ
外貨建て保険は、為替差益を得られる可能性があるというのも魅力の1つです。
為替差益を得るためには、保険料を支払うタイミングと保険金や解約返戻金を受け取るタイミングでの為替相場の違いが重要となります。
支払う時のほうが円高で、受け取るときが円安になっていれば為替差益を得ることができます。
そのため、為替の動きにも注目する必要があります。
