収入保障保険の満期はどう決めれば良いの?

収入保障保険

収入保障保険は、割安な保険料で手厚い保障を受けられることや、死亡時、高度障害時のリスクに合理的に備えられることといったメリットがあります。
また、収入保障保険は終身保険とは違い、加入時に保障される期間を設定する必要がありますが、こちらの満期については、一体どのように決めれば良いのでしょうか?

収入保障保険における満期の決め方について

収入保障保険は、本当に必要な額だけを家族に残すための保険であり、満期をいつに設定するかというのはとても重要です。

また、収入保障保険の保険金は、保障期間が長くなるほど保障が手厚くなりますが、その分保険料も高くなります。
そのため、満期をできる限り先にすれば良いというわけではありません。

具体的には、以下のような基準で満期を設定することをおすすめします。

・配偶者が65歳になるまで
・子どもが独立するまで
・被保険者が定年退職する年齢まで

配偶者が65歳になるまで

収入保障保険における満期を決定する基準としては、まず配偶者が65歳になるまでということが挙げられます。

65歳になると、老齢年金の支給が開始します。
つまり、配偶者が65歳になるまでの期間を保険期間とすることで、それまでの生活費を効率的にカバーできるということです。

ただし、こちらの方法では、配偶者が被保険者から見て年下で、年齢が離れている場合、満期までの期間がかなり長くなります。
そのため、どうしても保険料は高くなってしまいます。

例えば、配偶者が10歳年下の場合、満期を被保険者が75歳になるまでに設定しなければいけないことになります。

元々の保険料が安い収入保障保険ですが、満期が10歳違うと、保険料が1.7倍も高くなるというデータがあるため、家計にとってはあまり優しくありません。

子どもが独立するまで

収入保障保険の満期を設定する際は、子どもが独立するまでを基準とするのも1つの手です。
正確に言うと、子どもが独立、就職をするタイミング、大学を想定するなら22~23歳あたりを満期にする方法です。

子どもが独立すれば、基本的に養育費や教育費はかかりません。
そのため、家族のために残す金額も少なくなります。

配偶者の生活費については、被保険者が亡くなるまでに貯めた貯蓄や、遺族厚生年金などでカバーすることができるため、ある程度蓄えに余裕がある世帯は、こちらの方法で満期を設定するのがおすすめです。

一方で、貯蓄が少ない方や、自営業、フリーランスなど、遺族厚生年金の対象とならない方にとっては、お世辞にも適した設定方法とは言えません。

被保険者が定年退職する年齢まで

収入保障保険の満期を設定する場合、被保険者が定年退職する年齢を基準にすることもできます。
具体的には、定年退職となる60歳あるいは65歳を満期にするという考え方です。
言い換えれば、被保険者が亡くなってから定年退職まで、本来もらえていた収入をカバーするというイメージです。

しかし、こちらの方法では、配偶者との間に年齢差があった場合、収入保障保険の保険金の支給終了から、配偶者の老齢年金の支給開始まで、少し間が開いてしまいます。

例えば、被保険者と配偶者の年齢が10歳離れている場合、配偶者は収入保障保険の保険金支給が終了してから、自身が老齢年金を受け取れる年齢まで、何年間も特に支給を受けずに生活しなければいけません。

そのため、こちらも子どもが独立したタイミングを満期とする場合と同じく、ある程度貯蓄に余裕があったり、すでに別の保険などで生活費をカバーしていたりする世帯に向いていると言えます。

まとめ

ここまで、収入保障保険における満期の決め方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
世帯によって、貯蓄の状況や家族の年齢、家族構成などは異なります。
そのため、収入保障保険の満期を設定する際には、どうすれば保険料が高くなりすぎないか、どうすれば家族にとって良いタイミングで保険金が支給されるのかなどを見極める必要があります。

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