変額保険が向いている人①~リスクを許容できる~

資産運用型保険

将来に備えて、何かしらの資産形成をしたいものの、何から手を付ければ良いのかわからないという方は多いかと思います。

そのような方におすすめなのが変額保険であり、変額保険が向いている人は、ある程度リスクを許容できる方です。

今回はこちらの内容について詳しく解説します。

変額保険の概要

変額保険とは、保険契約者の支払う保険料を保険会社が投資信託などを対象とする特別勘定で運用し、運用次第で保険金や解約返戻金が変動する保険商品のことをいいます。

特別勘定は、株式や債券、投資信託などで運用する仕組みのため、リスクがあり、他の保険種類の資産と区別、管理して運用されます。

変額保険の主なメリット

変額保険の主なメリットは以下の通りです。

・運用実績によって資産を増やせる可能性がある
・死亡保障がある
・生命保険料控除が適用できる
・運用中は課税されない
・インフレの影響を受けにくい

変額保険は、運用実績によっては、同じ保険料の定額保険よりも大きな額の満期保険金、解約返戻金を受け取れる可能性があります。

また、死亡保険金や高度障害保険金がある点や、所定の条件を満たせば、生命保険料控除が適用できるのもメリットです。

その他、運用中の課税がなく、インフレが起こっても受け取れる金額が変わらないという特徴もあります。

変額保険のリスクについて

変額保険は、さまざまなメリットがある保険商品ですが、冒頭でも触れたように、向いている人はある程度リスクを許容できる人です。

具体的には、以下のようなリスクを許容できる人が、変額保険に向いている人だと言えます。

・元本割れ
・コストが高い
・短期間の投資には向いていない

元本割れ

変額保険では、運用実績が振るっていない状態で解約をしたときや満期を迎えたとき、解約返戻金や満期保険金の受取額が払い込んだ保険料の総額が下回る元本割れを起こすリスクがあります。

変額保険は、定額保険や預金に比べてインフレには強いものの、株式市場が下落しやすいデフレには弱いという特徴があるからです。

こちらのリスクを許容できなければ、変額保険への投資はおすすめできません。

コストが高い

変額保険は、積極的に資産運用をしながら保障も得られるという一石二鳥の商品ですが、その分、純粋な投資商品に比べるとコストがかかります。

そのため、投資にかかるコスト、支出によるリスクをなるべく抑えたいと方には、あまり向いていないと言えます。

短期間の投資には向いていない

例えば「セカンドライフ資金として、あと5年間で一定の金額を準備したい」あるいは「子どもが進学するまでにあと3年あるので、入学金と学用品を購入する資金を準備したい」といったように、比較的短期間である程度の資金を準備したいという人について考えてみましょう。

このような場合、保険料払込の期間がそれほど長くはないため、長期にわたって投資信託を買い続けて積み立てながら、期間を分散して市場の値動きリスクを平準化させつつ、じっくり資産を形成していくという、長期積立分散投資による妙味を活かしきれないことが考えられます。

また、短期間のうちに解約してしまうと、積立金額から差し引かれる解約控除額の割合が大きくなり、結果的に受け取る金額が少なくなってしまうと想定されます。

そのため、変額保険を選ぶのであれば、短期間の投資には向いていないというリスクについて、あらかじめ許容しておかなければいけません。

まとめ

変額保険が向いている人は、元本割れやコストの高さ、短期間の投資におけるリスクなどを許容できる人です。

これらのリスクとうまく付き合っていくことができれば、変額保険がもっとも適した資産形成になる可能性があります。

もちろん、他の保険商品と比較すれば、変額保険がどれだけ自身に向いているかをより明確にさせることができます。

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