変額個人年金保険の種類と向いている人の特徴

資産運用型保険

変額保険には、保険期間が一定の有期型と、一生涯保障が継続する終身型の2種類が用意されています。

また、個人年金にも、変額タイプのものが存在し、こちらにはさまざまな種類があります。

ここからは、変額個人年金保険の概要や種類、それぞれに向いている人の特徴について解説したいと思います。

変額個人年金保険の概要

変額個人年金保険は、保険料を一定期間または一時払いで払い込み、一定期間運用した後、運用実績によって変動した年金原資について、運用期間後から年金として受け取れる保険商品です。

基本的に、年金原資や年金受取総額には最低保証がなく、運用実績により、払い込んだ保険料の総額を上回る場合も、下回る場合もあります。

つまり、文字通り変額保険のシステムで受け取ることができる個人年金だということです。

変額個人年金保険の種類とそれぞれに向いている人

変額個人年金保険には、以下の4つの種類があり、それぞれ向いている人が異なります。

・基本型
・到達目標設定型
・最低保証引き上げ型
・早期年金開始型

基本型

基本型は、その名の通り変額個人年金保険の基本となるタイプです。

投資の状況により、毎日の積立金が変動し、元本割れするリスクはあるものの、死亡保障があるものが多く、運用実績が一時保険料を上回っているときは、その時点での積立金を受け取れます。

また、他の特徴としては以下のことが挙げられます。

・元本保証がされている場合、一般的に年金を受け取る期間が決まっている
・一般的に解約返戻金の元本保証はない
・保健の支払いには月払い、半年払い、年払いがある
・年金の受け取りは確定年金、終身年金を選べる

こちらのタイプの変額個人年金保険が向いている人は、投資を行い、積極的に年金額を増やしたい人、投資の腕に自信がある人です。

到達目標設定型

到達目標設定型は、ターゲット型とも呼ばれるものです。

契約時に一時払い保険料の110~150%などの目標値を設定し、契約から一定期間後(一般的には1~3年後)に目標値に到達した場合、運用実績を確保し、即時年金受け取りや一時金での受け取り、一般勘定への移行などができるタイプです。

目標値に到達せずに据え置き期間が終了した場合や、年金開始前に被保険者が死亡した場合、年金原資、年金受取総額または死亡給付金の元本保証がある商品と、ない商品があります。

こちらの変額個人年金保険のタイプが向いている人は、目標に達した時点で、その運用実績を確保したい堅実な人です。

最低保証引き上げ型

最低保証引き上げ型は、ラチェット型とも呼ばれるもので、積立金が運用によって増加した場合、年金の受け取り総額および死亡給付金の最低保証額が引き上げられるというものです。

支払った保険料と運用実績は定期的に比較され、運用実績が保険料を上回っていれば、その金額が新たな最低保証額になります。

こちらの変額年金保険のタイプが向いている人は、投資で増加した利益を減らさずに受け取りたいと考える人です。

早期年金開始型

早期年金開始型は、契約してから最短1年で、年金の受け取りを開始できるというタイプです。

年金開始後も、引き続き特別勘定での運用が継続します。

仮に年金開始後、すぐに被保険者が死亡した場合には、積立金あるいは一時払い保険料のどちらか多い金額から、すでに受け取った年金総額を控除した金額が死亡保険金になります。

こちらのタイプの変額個人年金保険が向いている人は、とにかく早く年金を受け取りたい人です。

まとめ

ここまで、変額個人年金保険の概要や種類、それぞれの種類が向いている人の特徴似ついて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

変額個人年金保険は、どのようなことを優先するのかによって、向いているタイプを選ぶことができますし、年金の受け取り方にもバリエーションがあります。

そのため、実際加入する際には、各商品の特徴について細かく把握することをおすすめします。

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