新NISAを始めるにあたって、多くの方が悩むのが投資商品の選択です。
選べる商品の数は非常に多く、特に投資初心者の方はなかなか選べないかもしれません。
2024年2月時点では、新NISAにはおよそ280種類もの投資信託が存在します。
ここからは、新NISAの投資商品を選ぶ際の主なポイントについて解説します。
新NISAの投資商品を選ぶ際のポイント4選
新NISAの投資商品の選択に迷った場合、以下のポイントを押さえるべきです。
・運用方法
・コスト
・トータルリターン
・純資産総額
運用方法
新NISAの投資商品を選ぶ際は、必ず運用方法をチェックします。
ファンドは運用方法によって以下の3つに分類されます。
・インデックスファンド
・アクティブファンド
・バランスファンド
インデックスファンドは日経平均株価など、特定指標に連動する成果を目指すものです。
そのため、目指す市場の平均以上の利益はあまり期待できません。
アクティブファンドは、市場平均以上の成果を目指して積極運用を行います。
高い利益を期待できる一方で、市場の平均を下回るリスクは高まります。
バランスファンドは、一つのファンドで株式や債券などに分散投資するものです。
リスクを極力抑えた運用を実現できます。
自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、運用方法を決定するのが大切です。
コスト
新NISAの投資商品を選ぶにあたっては、コストのチェックも欠かせません。
投資信託には信託報酬といった名目で、保有期間中にかかるコストが記載されています。
こちらのコストは当然安い方がお得です。
インデックスファンドのように特定の指数に連動する商品は、中身に差がありません。
そのため、特にコストが低い商品を選ぶのが鉄則です。
その他のコストとしては買付時手数料が挙げられます。
ただしつみたて投資枠の対象商品は、買付時にかかる手数料が無料です。
ちなみに、投資信託には解約時にかかる信託財産留保額というものもあります。
こちらについても基本的にはゼロの商品を選んでおくべきです。
トータルリターン
トータルリターンも、新NISAの投資商品を選ぶ際のチェックポイントです。
こちらは、投資信託に投資した際のリターンをすべてまとめたものを指します。
具体的には以下のように計算されます。
・(評価金額+累計売付金+累計分配金額)-買付金額
手数料や分配金を反映して利益が出たかを明確に示すため、投資信託では重視されます。
また複数の期間ごとにこちらを確認すれば、一定期間の資産の変動額がわかります。
純資産総額
新NISAの投資商品を選ぶ際には、純資産総額もチェックすべきです。
純資産総額は、そのファンドの大きさを示す指標です。
例えばインデックスファンドには、同じ指数がベンチマークのファンドが複数あります。
ベンチマークが同じでコストも変わらない場合は、純資産総額を比較してみましょう。
純資産総額はいわばそのファンドに集まっている資金の大きさです。
言い換えればファンドの人気度でもあります。
さらに純資産総額は、大きくなるほど経費率が抑えられます。
そのため、将来的にコストが引き下がる可能性もあります。
逆に純資産総額が小さいファンドはあまりおすすめできません。
運用が継続できず、繰上償還してしまうことも考えられます。
ちなみに繰上償還とは、当初予定していた期間を繰り上げて償還することをいいます。
主に投資家の換金などにより、ファンドの規模が一定の水準を下回ることで行われます。
まとめ
ここまで、新NISAの投資商品を選ぶ際のポイントについて解説しました。
さまざまな点を考慮しなければ、理想的な運用は実現できません。
また投資商品を選ぶ際は、各証券会社の銘柄検索機能も活用すべきです。
運用方法などで絞り込みをかけた後、コストの低い順に並べ替えると比較しやすいです。
その他、銘柄候補の交付目論見書をチェックするのも大切です。