医療保険に加入しようとする方は、まず定期タイプか終身タイプかで悩むケースが多いです。
今後の生活に大きな影響を与える医療保険ですから、保障内容のチェックとあわせて、こちらの選択は慎重に行いたいところです。
今回は、定期医療保険の概要、主なメリットについて解説します。
定期医療保険の概要
定期医療保険は、医療保険のうち契約期間に定めがあるものです。
契約時に定めた保険期間中は保障が継続し、保険期間が終了すると基本的には保障がなくなります。
例えば、契約時に保険期間を10年と定めた場合、基本的には10年を経過した時点で保障が終了します。
一方終身型は、定期医療保険のように更新という概念がなく、解約しない限り亡くなるまで保障が継続します。
定期医療保険の主なメリット4選
定期医療保険には主に以下のようなメリットがあります。
・加入時の保険料が安い
・貯蓄やライフステージに合わせた契約ができる
・更新時に保障の見直しがしやすい
・健康体であれば保険料を安くできる
各メリットについて詳しく説明します。
加入時の保険料が安い
定期医療保険は、終身医療保険と比べて加入時の医療保険が安いです。
なぜなら、終身型よりも保険期間が短く設定されているからです。
保障を一定期間に定めている分、保険会社が負うリスクが少ないため、保険料が安いという仕組みです。
また、定期医療保険の保険料は、掛け捨てである場合が多いです。
そのため、解約返戻金のように戻ってくるお金がないことも、保険料が安い理由の一つです。
更新時には保険料が少し高くなりますが、若いうちは少しでも支出を減らしたいという方にとってはメリットです。
貯蓄やライフステージに合わせた契約ができる
定期医療保険には、貯蓄やライフステージに合わせた契約ができるというメリットもあります。
定期医療保険は、保険期間に限りがあります。
そのため、十分な貯蓄が貯まる間だけ契約するという使い方や、子どもが独立するまでの間だけ保障するというような使い方ができます。
終身医療保険でも、途中解約をすれば同じような形になりますが、こちらは保険料が割高になりがちです。
更新時に保障の見直しがしやすい
定期医療保険であれば、わざわざ保険を解約することなく、更新時に保障内容を変更できます。
加入者の方には「教育資金が高いから保険料をもう少し安くしたい」「子どもが生まれるから保障内容を手厚くしたい」など、さまざまなニーズがあります。
また、このようなニーズは生活や家族状況に合わせて変化するものです。
こういった変化に合わせて保障内容を見直せるのは、定期医療保険ならではのメリットです。
終身医療保険の場合、保障内容が合わなくなっても変更することはできません。
一度解約してから、再度加入の手続きを行う必要があります。
健康体であれば保険料を安くできる
定期医療保険の中には、健康体であれば保険料が安くなるという制度を採り入れている商品もあります。
こちらは健康体割引というもので、健康であればさらに医療保険に対する経済的負担を軽減できます。
健康体割引を適用するためには、喫煙の有無や血圧、肥満度など定められた基準をクリアしなければいけません。
基準については保険会社によって異なりますが、条件をクリアするごとに保険料は安くなっていきます。
すべての条件を満たせば、終身医療保険とは保険料の差がかなり大きくなるでしょう。
まとめ
定期医療保険は、加入時の保険料が安く、加入後もさらに保険料を安くできるチャンスがあります。
また保障内容が不十分になっても、同じ保険に加入し続けながら変更することができるため、自由度は比較的高いです。
もし加入するのであれば、終身医療保険の特徴もしっかり把握し、どちらが自身に向いているのか判断した上で決定しましょう。