女性向け医療保険は、女性特有の病気やがんに対する保障が充実しています。
また、妊娠や出産に関する保障も受けられるため、女性が今後のリスクに備えるにはピッタリです。
しかし、女性向け医療保険への加入にはいくつかの注意点もあります。
今回は注意点について詳しく解説します。
女性向け医療保険の注意点5選
女性にとって非常に魅力的な女性向け医療保険ですが、加入する場合は以下の点に注意しましょう。
・保険料が割高
・保障内容が重複する場合がある
・正常分娩は保障されない
・妊娠中は加入できない場合がある
・ボーナスを目的とする方には向いていない
各項目について詳しく説明します。
保険料が割高
女性向け医療保険は、女性特有の病気やがんになったときの保障が手厚い分、通常の医療保険よりも保険料は高めです。
そのため、保険料を少しでも抑えたいという方は注意しましょう。
また、女性疾病特約を付加するタイプの医療保険でも、特約分の保険料が大きな負担になることがあります。
保障内容が重複する可能性がある
女性向け医療保険では、すでに加入している医療保険と保障内容が重複する可能性があります。
女性向け医療保険には単体のものもありますが、基本的には医療保険と女性疾病特約のセットです。
そのためすでに医療保険に入っていて、追加で女性向け医療保険に加入する場合、保障内容が重複して被っている部分が無駄になってしまいます。
複数の医療保険に加入するのであれば、それぞれがカバーできない部分を補い合えるような形にしなければいけません。
正常分娩は保障されない
女性向け医療保険では、出産に関する保障も行われますが、正常分娩の場合は保障されません。
正常分娩とは、帝王切開などの医療行為ではなく、自然の流れに沿って行う分娩方法をいいます。
出産する方やその家族にとっては、正常分娩が行えるに越したことはありませんが、出産は病気ではありません。
そのため、保障の対象外になります。
妊娠中は加入できない場合がある
女性向け医療保険を含む医療保険は、妊娠中に加入できないことも考えられます。
具体的には、妊娠中の保険加入について一定週数までは認めているケースと、一切受け付けていないケースがあります。
なぜなら、妊娠中は妊娠前よりも病気などのリスクが高い状態と判断されるからです。
また、中には妊娠中でも保険加入はできるものの、妊娠や出産に伴う入院や手術費用は保障されないという条件がつくものもあります。
このような条件は、特定部位不担保と呼ばれます。
異常妊娠や異常分娩への備えとして、女性向け医療保険に加入する方、妊娠前に加入するようにしましょう。
ボーナスを目的とする方には向いていない
女性向け医療保険にはボーナスのような返戻金、給付金が付帯しているものもありますが、ボーナスを目的に加入するようなものではありません。
ボーナスには、出産した際に受け取れるお祝い金や、保険期間中に加入者が生存している限り、一定期間ごとに受け取れる生存給付金などが該当します。
これらは嬉しい特典ではありますが、基本的には保険料を多く支払ったことにより、後々返戻されるものです。
また、決して貯蓄としての利回りが良いわけでもありません。
そのため、ボーナスを受け取ることを目的としているのであれば、ボーナスに特化した他の医療保険を選ぶ方が良いでしょう。
まとめ
女性向け医療保険は、すべての女性にとって納得できる医療保険であるとは限りません。
保障内容は充実しているものの、保険料や加入に関しては、いくつかの注意点があります。
また、女性に関係する病気やケガであれば、すべて無条件で保障されるわけでもありません。
そのため事前に特徴を掴み、他の医療保険とも比較をした上で、加入するかどうかを判断してください。