変額保険は、保険商品として保障を用意しながら、資産運用もすることができる商品です。
またつみたてNISA(つみたて投資枠)は、新NISAにおける長期にわたった資産形成を目的とする投資枠です。
今回はどちらを選ぶか迷っている方に向けて、支払い方法や運用コストの違いを解説します。
変額保険の支払い方法
変額保険では、契約者が支払う保険料について、保険会社が投資信託などを対象とする特別勘定で運用します。
このとき支払う保険料については、保険会社によってはクレジットカード払いが可能です。
そのため、毎月現金で支払うのが面倒だという方にも向いています。
またクレジットカードが使用できることから、カード払いによるポイント還元が受けられることもあります。
貯まったポイントは、当然日頃のショッピングなどに使用できるため、使い方によってはとてもお得です。
ちなみに、変額保険における保険料の支払いには、年払い割引が効く場合があります。
変額保険の保険料は一時払いが一般的ですが、中には年払いを取り扱う保険会社も存在します。
こちらで支払った場合、条件が良い保険会社であれば、3%以上の割引が受けられることも考えられます。
つまり変額保険は、保険料を支払うという保険商品として当たり前のことについても、お得感を感じられる商品だということです。
つみたてNISAの支払い方法
つみたてNISAの支払い方法には金融機関への直接入金のほか、銀行からの口座引き落とし、そしてクレジットカード決済などがあります。
クレジットカード払いにすれば、変額保険と同様、お得にポイントを貯めやすくなります。
ただし変額保険と比べると、クレジットカード払いに対応している保険会社が若干少ないというイメージです。
またつみたてNISAは変額保険とは違い、保険商品としての顔は持っていません。
基本的には毎月一定の金額を積み立てていくものであるため、変額保険のように年払い割引を受けることは難しいです。
それでも、購入手数料という点ではお得な点があります。
つみたてNISAはノーロードといって、基本的に購入手数料がかからない仕組みになっています。
一方通常の投資信託は、購入する場所によって手数料がかかるときとかからないときがあります。
手数料がかかる場合、購入金額の3.3%ほどの金額になるケースもあるため、それと比べるとつみたてNISAは非常にお得です。
それぞれの運用コストについて
運用コストについては、変額保険もつみたてNISAもメリットが大きいです。
通常の投資信託を購入する場合、毎年購入金額の1.7%ほどの運用コストがかかります。
一方、つみたてNISAで積立を行う場合、こちらのコストが1.08%まで下がります。
さらに変額保険は、機関投資家が複数の加入者から集めた資金で投資信託をまとめ買いするため、運用コストが0.7%程度しかかかりません。
短期間ではわずかな違いかもしれませんが、長期間投資をし続けるにつれて、こちらの運用コストの違いは明確になります。
しかし、変額保険はつみたてNISAと比べて投資対象が少ないです。
そのため、多くの選択肢から選びたいという方は、つみたてNISAや一般の投資信託がおすすめです。
ただし変額保険を取り扱う保険会社の中には、数千以上ある投資信託の中でも、非常に評価の高い商品と提携しているところもあります。
つまり投資対象が少ないからといって、成果を上げにくいというわけではありません。
まとめ
変額保険は支払いに関するメリットが大きく、基本的にはどの保険会社もクレジットカード払いに対応しています。
一方つみたてNISAはノーロードであり、投資信託よりも購入手数料を抑えられるというメリットがあります。
また運用コストについては、変額保険、つみたてNISAのいずれもメリットがあり、何を優先するかによって選ぶべき商品が変わってくるというイメージです。