【保険の支払い方法】一時払いをお勧めするのはこんな方

保険の知識

生命保険料における一括払いの方法は、全期前納払いと一時払いに分かれます。

このうち一時払いは、すべての保険料を契約時にまとめて支払う方法です。

一旦保険料を保険会社に預けるのではなく、実際契約時にすべての保険料を支払い終えるというのが特徴です。

今回は、一時払いをおすすめする方の主な特徴を解説します。

一時払いをおすすめする方の特徴

以下のような特徴を持つ方にとって、生命保険料の一時払いはおすすめの方法だと言えます。

・まとまった資金がある
・とにかく保険料を安くしたい
・相続税対策をしたい

各項目について詳しく説明します。

まとまった資金がある

こちらは全期前納払いにも言えることですが、生命保険料の一時払いはまとまった資金がある方に向いています。

一時払いは、言ってみれば本当の意味での一括払いです。

全保険期間分の保険料を最初に支払うため、当然資金に余裕がなければ選択することはできません。

また詳しくは後述しますが、一時払いの場合は途中解約時に保険料が返金されません。

なぜなら、全期前納払いと違ってすでに支払った金銭をすべて保険料に充当しているからです。

このような理由からも、まとまった資金があり、なおかつそれが返金されなくても生活に支障をきたさない場合に選択すべきです。

とにかく保険料を安くしたい

とにかく保険料を安くしたいという方にも、一時払いはおすすめの支払方法だと言えます。

一時払いの魅力は、なんとっても保険料の安さです。

同じ一括払いであっても、全期前納払いより大幅に保険料総額を軽減できます。

また一時払いの場合、契約開始時点で全額が保険会社の運用対象となることから、契約して1年程度でも返戻率が90%台になることもあります。

そのため、生命保険に保険料や返戻率のお得さを求める方は、一時払いを選択すべきです。

相続税対策をしたい

生命保険料の一時払いは、相続税対策を考えている方にとっても良い選択肢です。

相続税は、被相続人の所有する財産の金額に比例して額が大きくなります。

つまり預貯金などの財産を多く所有している場合、相続税が高額になり、残された相続人に金銭的な負担をかけてしまうということです。

一方、生命保険料の一時払いを選択することで、今後被相続人になる契約者は、まとまった財産を一度減らすことになります。

そのため、今後課税される相続税の金額も減少し、相続税対策を行うことが可能です。

一時払いがおすすめできない方とは?

生命保険料の一時払いを行う場合、途中解約時や加入者の死亡時に保険料が返還されることがありません。

こちらは、まとめて払い込んだ時点でその金銭が保険会社のものになることが理由です。

終身保険など、ごく一部の生命保険には解約返戻金制度が設けられていますが、こちらがない場合一切金銭は返還されないため、注意してください。

また一時払いは、一度にまとめて保険料を払い終える方法であるため、生命保険料控除は保険料を払い込んだ年しか活用できません。

生命保険料控除は、どれだけ保険料の金額が大きくても、新しく加入する生命保険の場合、上限40,000円までしか適用できないことになっています。

こちらは、生命保険料が100万円であっても200万円であっても同じことです。

そのため、毎年生命保険料控除を受けたい方は、毎年控除の対象になる全期前納払いを選択すべきだと言えます。

まとめ

ある程度資金に余裕のある方が、生命保険料の支払い総額をできる限り安くしたいという場合、一時払いはピッタリの方法だと言えます。

すべての支払方法の中でも、もっとも保険料の総額が安いのは一時払いです。

また相続税対策を検討している方にもおすすめですが、すぐに途中解約する可能性がある方には向いていません。

その他、税制面で優遇されたいという方も、一時払いではなく全期前納払いを選ぶべきだと言えます。

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