日本人の死因のおよそ半分を占める三大疾病には、予め備えておく必要があります。
そのためにも、まずは、死亡リスクについて把握しておく必要があるでしょう。
また、死亡した際の遺族の生活費についても、知っておかなくてはいけません。
具体的にはどのような備えが必要なのか、解説します。
三大疾病の死亡リスク
三大疾病というのは、がん(新性悪生物)、心疾患、脳卒中(脳血管疾患)の3つの病気です。
この3つの病気が、日本人の死亡原因の52.3%を占めているのです。
最も割合が高いのが、がんです。
死亡原因全体の28.6%を占めていて、3~4人に1人はがんによって死亡していることになります。
次いで高いのが心疾患で、全体の15.1%です。
心疾患には心不全や心筋梗塞などがありますが、突然死亡することが多いというのも特徴です。
脳卒中は全体の8.6%で、急に倒れることがあります。
また、もし助かったとしても麻痺などが残り、寝たきりになることも珍しくはありません。
死亡した場合の遺族の生活費は?
死亡リスクも高い三大疾病にかかったことを考えると、死亡した時の遺族の生活費についても考えておかなければいけません。
具体的には、どのような備えが必要となるのでしょうか?
まず、健康な時は給与等で収入を得ることができます。
そして、そこから本人の生活費や家族の生活費、子どもの教育費、将来に備えての貯蓄などが支出となって出ていきます。
通常は収入と支出のバランスが取れるように生活するのですが、死亡した場合にはこのバランスが崩れてしまいます。
特に、共働きではなく夫婦のうち一方だけが働いていて、収入を担っている方が亡くなった場合は、大きくバランスが崩れてしまいます。
支出については、亡くなった本人の生活費が不要となりますが、家族の生活費や教育費、貯蓄等は変わらず必要になります。
しかし、それを支える収入が失われてしまうのです。
ただし、その場合は一般的に国の保障として、遺族年金等を受け取ることができます。
とはいえ、それだけでは収入に到底及ばないでしょう。
その不足している分を補うために、生命保険が必要となるのです。
そのためには、どのくらいの生命保険に加入すればいいのでしょうか?
それは家族構成や年齢、年金制度、貯蓄、持ち家などで異なるため、具体的な支出などを計算してシミュレーションを行い、保険の内容を決めるようにしましょう。
まとめ
三大疾病は死亡リスクが高く、日本人の死亡原因の半分以上を占めていることから分かるように珍しい病気でもありません。
そのため、常に死亡リスクを考え、万が一の時に備えて遺族の生活費も考えておかなければならないのです。
遺族の生活費を確保するには、生命保険に加入しておくといいでしょう。
その内容については、必要な金額などをシミュレーションした上で決めてください。