“生命保険に加入する”と聞くと、中高年の方をイメージする方もいるかと思いますが、そのイメージは正しくありません。
10代でも20代でも、保険に加入することはできます。
むしろ、若いうちから保険に加入していた方が保険料は安くなるため、メリットは大きいです。
今回は、若い方の生命保険料に関することを解説します。
若い方は保険料が安くなる?
なるべく早く生命保険に加入する方が、保険料は安くなるということについて、一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。
こちらは紛れもない事実です。
一般的に生命保険の保険料は、被保険者の年齢が若い方が割安に設定されています。
なぜなら、若い方が病気や死亡のリスクが低いからです。
保険料は、病気になるリスクや死亡するリスクを年齢別に算出し、その他の事情も考慮した上で決定されます。
そのため、病気や死亡のリスクがあまり高くない10代、20代の方の方が、保険料が安くなる傾向にあります。
若い方の保険料はどれくらい安いのか?
若い方は保険料が安いといっても、実際どれくらい安いのかわからなければ、二の足を踏んでしまう方もいるでしょう。
公益財団法人生命保険文化センターが公表している調査結果によると、年齢別の生命保険料の平均月額は以下のようになっています。
年齢 | 月額払込保険料 |
18~19歳 | 12,000円 |
20~29歳 | 9,000円 |
30~39歳 | 14,000円 |
40~49歳 | 17,000円 |
50~59歳 | 18,000円 |
60歳~ | 15,000円 |
※データの年間払込保険料を12ヶ月で割った数字
ご覧の通り、10代や20代の方は、他の世代に比べると保険料が安めになっています。
30代、40代で少し金額が上がり、50代をピークに60代から減少する傾向にあります。
こちらのデータからも、10代もしくは20代から保険に加入するべきだと言えます。
若い方の必要保障額について
若い方は保険料が安く、生命保険に加入するメリットが大きいですが、実際加入するのであれば保険料だけで商品を選んではいけません。
特に大事なのが、必要保障額を見極めることです。
必要保障額は、万が一のことがあったときに、生命保険で準備しておきたい金額です。
10代、20代といっても、そのライフスタイルや家族構成、収入などは人それぞれです。そのため、同世代の友人が保障金額1,000万円の生命保険に加入しているからと言って、自身もその金額が適切は限りません。
ちなみに必要保障額は、亡くなった後の遺族の支出から、亡くなった後の遺族の収入を差し引いて計算します。
ライフステージの変化によって必要保障額は変化しますが、まずは現在の自身と家族にとっての必要保障額を考えることが大切です。
若いうちから保険に加入する方は少ない
公益財団法人生命保険文化センターのデータによると、生命保険全体の加入率は80%を超えています。
つまり、世の中の8割以上の方は生命保険に加入しているということです。
一方、10代もしくは20代の若い方は、6割弱しか加入していません。
若い方の加入率が低い理由としては、まず独身の割合が多いため、生命保険の必要性を感じにくいということが挙げられます。
また就職して間もない方も多く、生命保険にお金をかける余裕がなかったり、「まだ若い」という感覚から、病気のリスクを実感できていなかったりすることも理由です。
しかし再三説明したように、若いうちから保険に加入すれば、保険料はかなり割安になります。
そのため、現時点で加入を考えていない方であっても、一度保険に興味を持つべきだと言えます。
まとめ
生命保険に加入していなかったり、そもそもあまり興味がなかったりする若い方は増えています。
こちらは、世代別の加入率の低さを見ても明らかです。
もちろん、生命保険は身体に万が一のことがあったときの備えであるため、ずっと健康であれば大きな金銭は受け取れません。
それでも、ある程度年齢を重ねてから加入するのであれば、早めに適切な保険商品に加入すべきです。