そもそも先進医療とは?

保険の知識

病気になってしまった時の治療法は、1つだけではありません。

様々な治療法の中から最適なものを施すのですが、治療法の中には他の治療方法とは違う、先進医療というものがあります。

そもそも、先進医療というのは何なのでしょうか?

先進医療について、詳しく解説します。

先進医療とは?

病気の治療法には、いくつかの種類があります。

その中で、患者の病状や体調、他の病気などを勘案して、適切な治療を行います。

治療法には、普通の治療の他に先進医療というものもあります。

先進医療というのは、高度な医療技術を要するもので厚生労働大臣の認可も受けているものの、保険が適用されない治療法です。

つまり、治療費は全額自己負担です。

日本に医療制度において、公的医療保険の対象となる治療方法は、安全性や有用性を確認したものに限られます。

治療法もどんどん新しいものが誕生しているので、保険診療として認められている治療法も日々見直しています。

まだ評価が出ていない治療法を、評価療養といいます。

健康保険の対象に含まれるようになるかはわからないものの、有用性や安全性については一部認められています。

しかし、先進医療は技術によって一定の施設基準が設けられています。

保険医療機関が先進技術を提供するためには、設備を整えたうえで届け出をする必要があります。

先進医療は、治療法の中でも最先端の技術をもいたものなので、設備や環境もそれに合わせたものでなくてはいけません。

医療機関の中でも、先進医療を提供するところは少なく、費用も高額になってしまいます。

しかし、これまでは治療が難しいとされていた病気も、高度な技術を駆使する先進医療であれば治療できるかもしれません。

治療法の選択肢に先進医療が加われば、より効果的な治療法を選べるようになるでしょう。

先進医療の種類と費用の目安

先進医療は無許可の技術ではなく、高度な医療技術を要するもので厚生労働大臣の認可も受けているものの、保険が適用されない治療法であり、保険の対象とするかどうかの評価が必要と判断された保険です。

先進医療には、2つの種類があります。

人体の影響が少ない先進医療Aは24種類、承認を得られていない医薬品や医療機器を使用する先進医療Bは60種類です。

先進医療は、がんなどの重大疾病の治療にも期待できるものの、治療を受けることができる医療機関は限られていて、費用も高額になることが多いため、患者はあまり多くありません。

特に、以前は白内障の手術であった「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」という治療が先進医療ではなくなったことも、患者数の減少の原因です。

保険診療ではないものの、保険外併用治療費の1つの選定療養に変わったのです。

先進医療の費用は、かなり高額です。

ガンの治療に用いる陽子線治療は、平均で271万円かかります。

重粒子線治療であれば、平均312万円です。

高波切周除器を用いた子宮腺筋症核出術は30万円ほどで、同じ先進医療でも費用はかなり違いがあります。

そして、費用は全額自己負担なので、たとえ30万円でも負担は大きいでしょう。

費用が不安という方は、民間保険の加入を検討してみてください。

民間保険には、先進医療を受ける時に保険金を受け取ることができる、先進治療特約があります。

ケガや病気の時に一時金を受け取ることができる医療保険にプラスする特約で、保険の契約によって数百万円~数千万円がもらえます。

将来的にはさらに先進医療が増える可能性もあるので、検討してみましょう。

まとめ

先進医療は、将来的に保険診療となる可能性があるものの、現時点ではまだ認められていない治療法です。

そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となってしまい、大きな負担となるでしょう。

費用面の負担が心配な方は、医療保険に加入して先進医療特約を付けるのがおすすめです。

治療費が高額になったとしても、それをかなりの範囲でフォローすることができるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました