積立NISAは、初心者でも投資を始めやすい制度です。
しかし、それにはメリットばかりがあるわけではありません。
積立NISAには、デメリットと言える点もあるのです。
具体的には、どのような点がデメリットとなるのでしょうか?
その内容について、具体的に解説します。
積立NISAの不便な点
積立NISAには、デメリットと言える不便な点があります。
例えば、投資できる金融商品が限られるという点を不便に感じる人もいるでしょう。
積立NISAの投資対象は、金融庁が定めた投資信託やETFに限られます。
金融庁では、販売手数料がゼロ、信託報酬が一定水準以下、分配頻度が毎月ではないなど、長期・積立・分散に適したものの条件を定め、それに該当するものだけを対象としています。
また、積立NISAで投資する際は、必ず積立購入となります。
そのため、一定のタイミング、一定の金額でしか購入することができません。
今がチャンスと思っても、一括購入することはできないのです。
積立NISAの購入タイミングは基本的に毎月ですが、金融機関によっては毎日や毎週購入することも可能です。
また、年2回ボーナス月に積立金額を増額することもできます。
損をする可能性がある
積立NISAは元本を保証された金融商品ではないため、元本割れのリスクがあります。
金融庁が選んで認可した投資信託であっても、基準価額が下がらないという保証はありません。
特に、積立NISAは長期の投資になるため、少しの間は順調に基準価額が上がったとしても5年後、10年後にどうなるかの予測は非常に困難です。
どんな商品でも、絶対に損をしないとは言えないでしょう。
積立NISAで得られた運用益や配当金は非課税となるのですが、もし損をしてしまった場合でも特定口座や一般口座で保有している商品の利益と損益通算ができません。
そのため、税制上の恩恵を受けられなくなるのです。
一般NISAと比較すると、非課税枠が少ないというのもデメリットに感じるかもしれません。
積立NISAの非課税枠が年間40万円なのに対して、一般NISAは年間120万円です。
これは併用できず、どちらかを選択しなくてはならないため、申し込む前にそれぞれの特徴を踏まえてよく検討しましょう。
ただし、投資総額でいうと一般NISAは600万円、積立NISAは800万円と積立NISAのほうが大きくなります。
まとめ
積立NISAは、毎月少額から投資することができるため、投資初心者でも安心して投資を始めることができます。
しかし、デメリットとなりうる点もいくつかあるので、投資を始める前にまずはそのデメリットを把握し、問題がないかを確認しておきましょう。
デメリットの中で気になる点がある場合は、他の投資方法なども含めてどの方法が最も自分に合っているか、考えてみてください。