「医療保険」の役割を理解することが重要!

保険の知識

もしも自分が死亡してしまった場合に備えて、死亡保険に加入している人は多いでしょう。
しかし、保険は死亡保険だけでは不十分です。
医療保険に加入することも、大切なのです。
必要性を理解するには、医療保険の役割を理解することが重要です。
医療保険について、解説します。

医療保険とは?

医療保険には、公的な国民健康保険や協会けんぽと、民間の保険会社が提供する保険があります。
公的医療保険は、国民皆保険制度によって加入が義務付けられています。

民間の医療保険は、加入するかどうかは自由です。
病院の窓口で支払った治療費の一部が、保険会社から給付されます。
また、契約内容によっては保障の範囲がさらに広くなります。

例えば、民間の医療保険の代表的なものとして、がんや脳疾患、心疾患等に備えた、三大疾病特約などがあります。
三大疾病に罹患した場合の医療費は高額です。
もちろん公的医療保険も適用され、医療費は1割~3割の負担に抑えられます。
しかし、先進医療にかかる技術料や入院時の差額ベッド代など、公的医療保険の適用外になる費用が発生する可能性があるのです。
ゆえに、家計にかかる負担は大きくなってしまいます。
公的医療保険でカバーできない部分をカバーしてくれるのが、民間の医療保険です。

民間の医療保険は、がんなどの治療に備えた先進医療や、女性特有の病気に備える女性疾病入院などをカバーしてくれます。
また、介護が必要になった時の介護一時金などもあります。
契約内容によって、保障の範囲に違いが出るのです。

医療保険の重要な役割

医療保険、つまり民間の医療保険には、重要な役割があります。
具体的にどのような役割があるのか、解説します。

医療保険には、入院費用の補助としての役割があります。
公的医療保険は、入院時の差額ベッド代や食事代をカバーしてくれません。
医療保険に加入している場合は、入院時に入院給付金が支払われるため、上記入院費用を補助してくれるのです。
契約内容によって、日帰り入院や検査入院でも支払われるものと、一定日数以上入院した場合に支払われるものがあります。

医療保険の大きな役割として「必要な治療を遠慮なく受けられるようにする」ことが挙げられます。
治療費の一部が保険会社から支払われることによって、「高額な費用を支払えず、必要な治療が受けられない」といった事態を回避することができるのです。
先進医療などの高額な治療はもちろん、日常の治療についても医療保険の対象となります。

また、医療保険には掛け捨て型と貯蓄型があり、貯蓄型は掛け捨て型よりも保険料が高くなります。
その代わり、満期を迎えた時には満期保険金などが受け取れることもあるのです。

貯蓄型の医療保険には、将来に向けた貯蓄という役割もあります。
病気になった時はもちろん、病気にならなかった場合でも、解約時や満期時に返戻金を受け取れるのです。

医療保険は掛け捨て型が多いのですが、掛け捨て型の場合は毎月の保険料が安いため、大きな負担とならずに加入できます。
掛け捨て型は、10年や20年などの期間が区切られていることが多い傾向にあります。

すでに書いたように、医療保険は、基本的に公的医療保険をカバーするためのものです。
公的医療保険は自己負担額を1割~3割と半分以下にしてくれます。
しかし、そうであっても大きな負担となる人もいるでしょう。

また、治療内容によっては保険が適用されないものもあります。
先進医療や認可されていない薬などが該当し、高額な治療費の原因となるため、医療保険でカバーする必要があるのです。

医療保険への加入は任意ですが、加入を希望する場合は健康状態を告知する必要があります。
健康状態が思わしくない場合は、加入できなかったり保険料が上がったりすることもあるため、注意が必要です。

医療保険に加入する際は、保障内容をよく確認してください。
特に、入院給付金は何日目から給付されるのか、ということについては保険によって異なるので、給付開始のタイミングをよく確認しましょう。

まとめ

医療保険は、公的医療保険とは別に民間の保険会社が提供する保険商品です。
公的医療保険では、治療費の1割~3割が自己負担になります。
公的医療保険が効いてもなおも治療費が高額である場合や、公的医療保険の適用外の部分をカバーするために医療保険があるのです。
医療保険でカバーできる内容は保険によって異なるため、入院給付金や治療費の限度額等はよくチェックしてください。
自分が入院した場合に、収入をカバーできる保障内容を検討するのがおすすめです。

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