変額保険に向いていない人の特徴について解説します

資産運用型保険

変額保険は、近年特に注目されている保険です。

話題となることが多いため、保険への加入を検討する人も多いのですが、実は誰にでもおすすめできるわけではなく、おすすめできない人もいるのです。

変額保険に向いていないのはどのような人か、向いていない人の特徴について解説します。

元本割れのリスクがある

変額保険は、誰にでもおすすめできる保険というわけではありません。

場合によっては、おすすめできない人もいるのです。

おすすめではない人の特徴について、解説します。

まず、リスクは避けて安定性を求めるという人にはおすすめしません。

特別勘定の運用成績次第では、満期保険金や解約返戻金などが払込保険料の合計を下回ってしまう可能性があるため、元本割れを避けたいという人には向かないのです。

ただし、リスクを避けたいという人の中でも、元本割れは一切許容できないという人もいれば、マイナス10%など一定の割合までは許容できるという人もいるでしょう。

変額保険には最低保証額があるので、最低保証額でも納得できるという人であれば加入を検討してもいいかもしれません。

iDeCoやNISAなどの資産運用をすでに行っている方には、あまりこの保険は必要ないでしょう。

掛け金を他の資産運用に加算したほうが、投資効率は高くなるからです。

投資をしながら万が一の時は保障を受けられる保険なので、投資分に保険料が加算されてしまいます。

投資分と保険料を別途変額保険に支払うのであれば、投資分は他の資産運用に加算して、死亡保険は保険料が安い掛け捨ての生命保険に加入しましょう。

保険と貯蓄を同時に行うのではなく、切り離しておきたい人にも向いていません。

例えば、変額保険は毎月同じ額を積み立てていくことになりますが、毎月の収入が安定しないため毎月同じ額を支払うのが難しいという方は、個別に貯金したほうがいいでしょう。

加入できる期間が短い、という人にも向いていません。

変額保険は、基本的に長期加入を前提としているため、短期間では運用成績も安定しづらくマイナスになる可能性が高くなります。

運用成績が安定するのは、20年以上の期間が必要と言われているのです。

また、解約返戻金の返戻率も期間が短いと低くなるため、支払った保険金があまり戻ってきません。

契約してから10年間は、解約した際に解約控除があります。

解約控除は、解約返戻金の計算をする際に控除されるもので、契約期間が短いほど控除率は大きくなります。

保障が不要な人には向かない

保障がいらないという人でも、資産運用を目的として加入を検討することがあるのですが、保障が不要なら加入する必要はありません。

変額保険は、あくまでも生命保険などをベースとして、資産運用を加えたものです。

肝心の生命保険が不要な場合は、個別に投資をしている方がいいのです。

ただし、変額個人年金保険であれば自身の老後への備えとなるため、必要ないとは言い切れません。

特に、インフレが起こった場合は変額個人年金保険が非常に有用となります。

インフレのときは変動保険金額が増えやすいため、受け取ることのできる個人年金額も増えるのです。

老後の生活資金が不安な場合は、加入を検討してください。

毎月の支出が増えると生活に支障が出るという人にも、おすすめしません。

資産運用をしつつ、万が一の時は保証を受けられる商品なので、通常の保険よりも保険料が高額になってしまうのです。

資産運用は、あくまでも余剰資金で行うものです。

生活費を圧迫してまで行うものではないので、生活に余裕がない場合は変額保険に加入しない方がいいでしょう。

まとめ

変額保険は、様々なメリットがある保険ですが、保険としての保障の面だけではなく資産運用としての投資の面もあるため、向いていない人もあります。

投資なので、元本割れのリスクは避けられないことから、絶対に元本割れをしたくないという人には向いていないでしょう。

また、運用成績は20年以上続けなければ安定しないといわれているため、長期で加入できる人でなければ向いていません。

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