iDeCo(イデコ)の利回りに関するあれこれ

iDeCo

iDeCo(イデコ)を利用するにあたっては、事前に投資関連の知識をいくつか頭に入れておく必要があります。

その一つが利回りであり、こちらは獲得できる利益に多大な影響を与える要素です。

ここからは、iDeCo(イデコ)の利回りにおけるポイントはさまざまな角度から解説したいと思います。

そもそも利回りとは?

iDeCo(イデコ)の利回りとは、正確には運用利回りと呼ばれるもので、金融商品のパフォーマンスを知る指標のことをいいます。

具体的には、年間どれくらいのパーセンテージで資産を運用できたかを表すもので、一般的に利回りが高い金融商品は、価格の変動幅が大きくなる傾向にあります。

こちらの利回りは、預貯金などにも存在しますが、資産が預貯金のみだと、せっかく長い時間をかけて貯めてきたお金が、使うときには目減りしているということもあるかもしれません。

そのようなことにならないように、預貯金プラスアルファの資産形成を行うことが大切であり、そんなときに比較的始めやすいのがiDeCo(イデコ)です。

表面利回りと実質利回りについて

iDeCo(イデコ)を始めとする金融商品の利回りには、表面利回りと実質利回りが存在します。

表面利回りは、投資信託を運用するためにかかる手数料や信託報酬、税金などが加味されていない指標です。

こちらだけを見て運用商品を決定すると、想定していたよりも利益が得られない可能性があります。

一方、実質利回りは、手数料や信託報酬、税金などが加味された指標です。

iDeCo(イデコ)で運用する商品を選ぶときは、あらゆるコストを考慮した実質利回りの数値を確認しましょう。

利回りと利率の違いについて

iDeCo(イデコ)の利回りと混同しやすい言葉に、利率というものがあります。

利率とは、預貯金などの金額に応じて受け取れる利息の割合をいいます。

利回りは、投資した元金に対する収益の割合であるため、これらの言葉は意味合いがまったく変わってきます。

iDeCo(イデコ)の利回りの目標設定について

iDeCo(イデコ)で資産運用を行う場合は、利回りの目標について考えなければいけません。

将来的にどれくらいの資産額に増えるかは、利回りや毎月の積立金額、運用年数で計算できます。

まずはこれらの3つについて、それぞれどのくらいの数値が実現できそうかを考えてみましょう。

例えば、積立金額は月1万円、運用年数は30年だとして、運用利回りを1%、2%、3%のパターンで計算すると、30年後に積み立てられる資産額は、1%の場合で約420万円、2%の場合で約490万円、3%の場合で約580万円になります。

このような試算を一つの手がかりにして、将来積み立てられる資産額や、必要な利回りを掴みましょう。

iDeCo(イデコ)の平均利回りについて

実際のiDeCo(イデコ)における運用結果を見てみると、平均利回り3~5%の商品がもっとも多くなっています。

ちなみに、iDeCo(イデコ)の商品およそ400本の過去5年間の利回りは、平均約4%です。

こちらの数値は、そこまで飛び抜けて高いというわけではありませんが、ただ銀行に預金しているよりかは、大きなリターンが得られる可能性が高いです。

ちなみに、iDeCo(イデコ)には税制優遇が存在しますが、こちらは利回りに期待できる理由でもあります。

iDeCo(イデコ)における利益の一つである分配金は、税金が課税されず、そのまま受け取ることができます。

また、iDeCo(イデコ)の所得控除は、iDeCo(イデコ)の商品自体の運用成績を上げることはできませんが、手取りが増えることで実質的な利回りを上げる効果があります。

まとめ

ここまで、iDeCo(イデコ)の利回りに関することをあれこれ解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

iDeCo(イデコ)を利用するにあたって、利回りを意識しないということは基本的にはありません。

自身の資産状況や収入、今後必要な金額、払込期間など、さまざまな要素を考慮しながら、理想の利回りに近づけるように工夫しましょう。

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