変額保険が向いている人⑦~気軽にスイッチングがしたい~

資産運用型保険

変額保険は、投資信託などを投資対象とする特別勘定で積立金を管理する保険商品です。

また、投資商品については、“スイッチング”と呼ばれる手続きが可能であり、変額保険が向いている人は、こちらのスイッチングを気軽にしたい人です。

今回はこちらの理由とあわせて、スイッチングに関することを解説したいと思います。

スイッチングの概要

変額保険におけるスイッチングとは、運用開始後に特別勘定の間で、積立金の移動ができる機能のことをいいます。

株式型、債券型など運用対象の異なる複数の特別勘定の中から、契約者が選択できるタイプの保険の場合、契約後も一定の範囲内で特別勘定間での資金の移動や、保険会社によっては、各特別勘定に繰り入れる資金の割合の指定や変更が可能です。

ちなみに、投資信託におけるスイッチングは、単純な投資信託間の乗り換えを意味します。

こちらの場合、あらかじめ選択肢として定めてある他の投資信託に乗り換えることで、スイッチングが完了します。

気軽にスイッチングがしたい人に変額保険が向いている理由

変額保険が向いている人の特徴として、気軽にスイッチングがしたいということが挙げられます。

こちらの理由としては、主に以下のことが挙げられます。

・スムーズに資産の移し替えができるから
・数回は無料で行えるから
・いつでも行うことができるから

スムーズに資産の移し替えができるから

変額保険への加入を検討する際、よく比較対象に上がるのが、掛け捨ての死亡保障と投資信託に分けて保有するという方法です。

このように、投資と保障を分けても近い効果が得られる中、あえて変額保険を活用するメリットこそが、スイッチングという機能です。

変額保険であれば、保険会社が保有する特別勘定間で切り替え作業(スイッチング)ができるため、積極的な運用から、安定的な資産の移し替えをスムーズに行うことができます。

数回は無料で行えるから

先ほど、スイッチングには投資信託にも存在するという話をしました。

投資信託と変額保険のスイッチングは、厳密には意味が異なりますが、資産の移し替えという意味では非常に似ています。

また、投資信託のスイッチングは、その都度手数料がかかり、ファンドによって手数料率が異なります。

例えば、スイッチング手数料率が2%のとき、投資信託Aの乗り換え金額が50万円だとすると、手数料は10,000円かかります。

さらに、信託財産留保額がかかるファンドを換金し、他のファンドにスイッチングした場合には、より費用が高くなります。

一方、変額保険のスイッチングは、1保険年度あたり何度か無料で行うことができます。

このように、手数料がかかりにくいところも、変額保険が向いている人が気軽にスイッチングがしたい人である所以です。

いつでも行うことができるから

変額保険のスイッチングは、前述の通り回数制限はあるものの、運用期間中であればいつでも行うことができます。

また、その時点で運用益が生じていても、課税されることはありません。

変額保険におけるスイッチングの注意点

変額保険のスイッチングは、数回ほど無料で行えるという話をしましたが、こちらはどの保険商品を選ぶかによって回数が変わってきます。

そのため、2回目から手数料が発生するというケースもあります。

また、手数料が発生するにもかかわらず、何度もスイッチングをしてしまうと、当然ながらその分資産は目減りしてしまうため、注意が必要です。

まとめ

ここまで、変額保険が向いている人の特徴として、気軽にスイッチングがしたいということについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

変額保険では、ほとんど手数料をかけず、好きなタイミングでスイッチングができるほか、これから払い込む保険料の特別勘定への繰入割合を変更することもできます。

そのため、調整のしやすさという点でも優れている保険商品だと言えます。

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