保険には様々な種類があるのですが、中でも特に人気なのが変額保険です。
変額保険は多くの人に選ばれているのですが、具体的にはどのようなメリットがあって選んでいるのでしょうか?
変額保険への加入を検討している人の参考になるように、変額保険のメリットについて解説します。
変額保険は保険金が増える可能性がある
変額保険は、通常の生命保険と比べて安定性がないため、いざという時の備えには不安、という人もいます。
しかし、変額保険には様々なメリットもあるため、多くの人に選ばれているのです。
変額保険のメリットについて、解説します。
変額保険のメリットとしてまず出てくるのが、運用状況で受け取ることができる保険金や解約返戻金の額が変わるため、他の保険よりも多く受け取ることができる可能性がある、という点です。
運用成績が好調で資産を増やすことができれば、保険金や解約返戻金は基本保険金額を上回ることになるのです。
運用を行うのは保険会社の運用担当の専門家なので、自分で投資するよりも安心できるでしょう。
また、死亡時や高度障害状態時に支払われる死亡保険金・高度障害保険金については、下限の金額が決められています。
運用成績が好調なら増えるのですが、いくら運用成績が悪かったとしても基本保険金額が最低保証金額となり、下回ることはないのです。
つまり、実際に受け取ることになる保険金は、基本保険金額に変動保険金額を加えた金額となります。
変動保険金額は、運用の結果得た損益によって決まります。
変額保険は、生命保険料控除の対象となる保険なので、所定の条件を満たしていれば所得税では最大で4万円、住民税では最大2万8千円の所得控除が年末調整や確定申告で適用されます。
インフレに強い
物価が上がるインフレ時は現金の価値が下がってしまい、資産価値も目減りしてしまいます。
例えば、現金で1000万円持っている状態でインフレが起こって物価が2倍となった場合は、所持している1000万円が以前の500万円と同じ価値になるのです。
インフレなんて、そうそう起こるものではないと思っている人もいるでしょう。
しかし、近年でガソリンや灯油の価格が著しく高騰しています。
およそ25年前のレギュラーガソリンの価格は100円未満でしたが、現在は2倍近くにもなっているため、ガソリン価格においては25年前と比べて資産価値が約半分になっているということになります。
食料品などの価格も、以前と比べてかなり上がっているものがあります。
現在の価格の上昇には景気の良さだけではなく、他の要因もあります。
しかし、実際に物価が高騰していれば、インフレと変わらないのです。
変額保険で資産運用をすると、インフレに合わせて資産価値も上がっていくため、対策になります。
インフレは一時的に景気が上昇している時に起こりやすいので、特別勘定の運用成績も好調になります。
インフレリスクに対抗するには、物価上昇率に負けないように資産を増やしていく必要があります。
定額保険では保険金などが決まっているため、増やすことはできませんが、変額保険なら資産価値を増やすことが可能です。
定額保険の場合、支払う保険料も受け取る保険金も最初から額が決まっています。
そのため、インフレの対策にはなりません。
変額保険は満期保険金などが変動するため、対策として利用できます。
まとめ
変額保険のメリットとして大きいのが、運用成績次第で受け取る保険金や解約返戻金の額を大きく増やすことができる、という点です。
もちろん、運用に失敗して元本割れとなるリスクもありますが、下限が定められているのでほとんどなくなるようなことはありません。
また、インフレになった時は運用成績も好調となるため、物価の上昇に伴って資産価値も増やすことができるため、インフレ対策にもなるのです。