変額個人年金保険は退職金の運用に向いている

変額保険

変額保険には、有期型、終身型、変額個人年金保険という3つの種類があります。

これらの中でも、変額個人年金保険は、長年仕事を勤め上げ、退職金を手にした方の運用に向いている商品です。

今回は、変額個人年金保険の概要とあわせて、こちらの内容を中心に解説したいと思います。

変額個人年金保険の概要

変額個人年金保険は、株式や債券で運用し、運用実績によって、将来受け取れる年金や死亡給付金、解約返戻金が変動する個人年金保険です。

保険料を支払い、契約時に定めた年齢から年金を受け取ることができます。

年金原資や、受け取れる年金受取額に最低保証があるかどうかは、その商品によって変わってきます。

多くの場合、解約返戻金には最低保証が付いていません。

また、年金受取期間には、生死にかかわらず一定期間受け取れる確定年金、保証期間中は生死に関係なく受け取ることができ、その後は生存している限り受け取れる保証期間付終身保険などがあります。

変額個人年金保険が退職金の運用に向いている理由

変額個人年金保険は、多くの商品が一時払いのタイプであるため、退職金の運用に向いていると言えます。

退職金は、1,000万円以上に上るケースも多く、これらのうち一部のまとまったお金を変額個人年金保険にしておけば、資産運用を行いつつ、少しずつ年金を受け取れます。

実際、生命保険文化センターによる調査では、全国の60歳以上の男女の51.3%が、老後資産形成の準備として、個人年金保険や終身保険などに加入していると回答しています。

退職金をすぐに使う予定のない方、豊かな老後生活を送りたい方などは、変額個人年金保険での運用を検討しましょう。

変額個人年金保険で退職金を運用する際のポイント

変額個人年金保険は、退職金の運用に向いている商品ですが、運用で失敗しないためには、定年退職前からある程度投資に慣れておくことをおすすめします。

定期預金の場合は、仮に中身がよくわかっていなかったとしても同じ利息が付きますが、投資の場合はそういうわけにもいきません。

しかも、日々価格が変動するため、たとえ変額個人年金保険であっても、仕組みをよく理解しないまま投入すると、知らず知らずのうちに損をしてしまうことにもつながります。

そのため、少額でも構いませんので、変額個人年金保険を活用する前に、極端に小さな金額で投資を行うことは、決して無駄な経験にはなりません。

例えば、投資信託であれば、毎月100円から投資を行うことができるため、リスクはかなり少ないです。

退職金の運用に向いている変額個人年金保険以外の商品

変額個人年金保険以外で、退職金の運用に向いている商品として挙げられるのは、退職金向けの定期預金です。

こちらは、預入資産が退職金のみに限られている定期預金で、預入期間に応じた利息を受け取れる資産運用の手段です。

一般的な定期預金よりも金利が高めに設定されているため、効率良く資産を増やせるほか、元本が保証されているところもメリットです。

しかし、こちらは優遇期間が定められていて、期間が過ぎると通常の金利に戻ってしまいます。

また、優遇されているといっても、他の投資商品に比べると低金利であり、運用しても増えるのは微々たるものです。

そのため、ある程度資産を増やしたいというのであれば、投資信託、株式投資など、ある程度リスクがあるものの、リターンも期待できる商品が向いていると言えます。

まとめ

ここまで、変額個人年金保険が退職金の運用に向いている理由を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

変額個人年金保険は、個人年金でありながら投資商品としても運用することが可能です。

そのため、退職金の運用方法に迷っている方は、選択肢の一つとして考えても良いでしょう。

もちろん、実際投資する際には、変額個人年金保険の仕組みをよく理解してからでなければいけません。

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