変額保険は、運用実績によって受け取れる保険金、解約返戻金が変動する保険であり、リスクを許容できる方や、保障と運用を同時に行いたい方などにおすすめです。
また、変額保険は、その特性から専業主婦(夫)にも向いていると言えます。
今回は、こちらの理由について詳しく解説したいと思います。
変額保険が専業主婦(夫)に向いている理由4選
変額保険が専業主婦(夫)に向いている主な理由は以下の通りです。
・ライフスタイルの変化に合わせられる
・証券口座を開設する必要がない
・保険料が割安
・運用中の収益が非課税
ライフスタイルの変化に合わせられる
終身型の変額保険であれば、一生涯の死亡保障を持ちつつ、保険料を運用することで資産にもなります。
そのため、専業主婦(夫)でいる間は遺族保障として持ち、将来ライフスタイルが変化したときには、自身の資産として活用することも可能です。
証券口座を開設する必要がない
株式や投資信託を購入する際は、通常証券会社や銀行に専用の証券口座を開設しなければいけません。
こちらは、投資経験が少ない傾向にある専業主婦(夫)の方にとって、非常に煩わしい作業です。
一方、変額保険は株式等で運用していますが、証券口座を開設する必要がないため、経験の少ない専業主婦(夫)の方には向いていると言えます。
保険料が割安
変額保険は、他の貯蓄型保険と比べて、保険料が割安な傾向にあります。
こちらは、保険料を株式等で運用する分、他の貯蓄型保険と比べて、安い保険料で保障を準備できることが理由です。
また、専業主婦(夫)の方は、世帯全体の収入がそれほど多くないケースもあり、このような安い保険料で加入できる保険商品が向いています。
運用中の収益が非課税
投資を行った場合、利益が確定した時点で所得税が課税されます。
そのため、短期の投資を繰り返すと、利益が出ても税金が高くなってしまい、あまりメリットが得られないということも起こり得ます。
一方、変額保険は長期的に運用するため、その間に利益が出たとしても、解約返戻金や保険金を受け取らなければ、税金は発生しません。
こちらは、専業主婦(夫)の方にとって、経済的な負担を減らす大きなメリットだと言えます。
専業主婦(夫)が変額保険に加入する場合の注意点
変額保険は、専業主婦(夫)に向いている保険商品、投資商品だと言えますが、実際加入する場合は、以下の点に注意してください。
・手数料が発生する
・元本割れの可能性がある
手数料が発生する
運用実績に応じて給付額が変動する変額保険は、特別勘定という方法で運用や管理が行われます。
こちらの特別勘定は、運用を保険会社に任せる代わりに、特別勘定ごとに一定の手数料がかかります。
また、変額保険では以下のような手数料も発生するため、専業主婦(夫)の方は前もって把握しておきましょう。
・資産運用関連費用(信託報酬、信託事務関連費用など)
・契約関連費用(契約時の初期費用、契約維持・管理のための費用など)
・解除控除(契約日から一定期間の解約の際に差し引かれる手数料)
元本割れの可能性がある
変額保険は、専業主婦(夫)の方が少ない費用負担で投資するのに向いている商品ですが、状況次第では元本割れが起こる可能性もあります。
特に、最低保証の付いていない解約返戻金は、最悪の場合ゼロに近い金額になることも考えられます。
また、最低保証が付いている死亡保険金でも、最低保証自体が低く設定されている商品もあるため、契約時によく確認しておきましょう。
まとめ
ここまで、変額保険が専業主婦(夫)に向いている理由を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
専業主婦(夫)の方にとっては、変額保険における投資の手軽さ、コストパフォーマンスの良さなどがメリットになります。
ただし、手数料がかかることや元本割れのリスクについても、加入前の時点で理解しておかなければいけません。